木のおもちゃ屋日記 2024年記事
出産祝いを贈る時期|2024.12.03
当店、木のおもちゃのお店 KURABOKKOでは、ご利用いただくご注文の半数以上が、出産祝い需要です。
その中で、「友人に子供が生まれるのですが、出産祝いはどのタイミングで贈ったらいいですか?」といったご相談をいただく事があります。
出産祝いを贈る時期については、一般的に言われているのは、生後7日後~1ヶ月です。
生後7日目は命名書を飾ってお祝いする「お七夜」があり、生後1ヶ月後に、子供の健康を祈願する「お宮参り」があります。出産祝いを贈るタイミングは現代でも「お七夜」「お宮参り」が目安になっています。
何で「お七夜」と「お宮参り」が目安?ですが、
ちょっと脱線して「お七夜」と「お宮参り」について。
「お七夜」は平安時代頃に貴族の間で始まった「産立ち祝い」が起源であるといわれています。昔は医療が発達していなかったので、生まれて間もない赤ちゃんが命を落とすことが多く、生後7日目までは名前を付けなかったそうです。無事に7日を迎えると、出産を見守ってくれた神様に報告し、名前をつける儀式を行いました。これが「お七夜」の由来です。命名書はこの「お七夜」で用意します。
「お宮参り」は、鎌倉時代頃に原型が出来ました。昔はとにかく、赤ちゃんの死亡率が高かったので「生まれてきた赤ちゃんが、元気にスクスクと成長しますように」と、ごちそうを囲んで神様にお祈りをしていたのがお宮参りの起源とされています。
「お七夜」と「お宮参り」も悲しい歴史から生まれた慣習で、とても大切に現代まで伝えられてきたんですね。
命名書を用意する「お七夜」を目安とした7日後以降というのは、すごい納得です。お宮参りの日に、御祝返しの「内祝い」を準備すると聞いたことがあるので「~お宮参りまで」とされているのも、こういった歴史が関係しているのでしょうか。
ただ、現代では産後1週間前後は入院します。退院直後はバタバタしていると思うので少し一息ついた頃、出産から2週間~3週間位がベストタイミングなのかな、と個人的に考えています。
あと、よくいただくご相談で次に多いのが、
「出産から1年近く経ってしまったのですが、出産祝い贈っても大丈夫ですか」というご質問。
贈り先様が親友や親族など、かなり親しい間柄ならそれほど気にされないかもしれませんが、生後6ヶ月までが「出産祝い」の許容範囲なのかなと思います。6ヶ月以上経過してお祝いする場合は、シンプルに「御祝」や「祝御成長」、1歳の誕生日が近いなら「初誕生日祝」など表書きを変えて贈る方が無難です。
熨斗をご利用いただく際、表書きの変更を承っておりますので、ご希望される方をお気軽にお申し付け下さい。
2024年12月03日