木のおもちゃ屋日記 2025年記事
木のおもちゃの素材-ケヤキ|2025.01.29
以前、こちらの「木のおもちゃ屋店長ブログ」でご紹介した事があります、木のおもちゃに使う木について。自分で学ぶ為にも、もう少し細かくどんな木なのか、何回かに分けてご紹介出来ればと思います。
KURABOKKOで取扱う日本製木のおもちゃには、多くの国産材が使われていますが、その中でも個人的に大好きな木材が「ケヤキ」です。古来より身近にあり親しまれていた銘木であり、高級木材です。
ケヤキってどんな木なの?ですが、
欅(ケヤキ)は北海道を除く全国に分布する広葉樹です。成長が早く、山だけではなく神社やお寺、住宅地にも植林されている為、私たちにとって身近で馴染みの深い木です。全国には樹齢が1000年以上、幹周が10m以上もの巨木が存在し、それらは現在でも大切に保護し残されています。人間が新陳代謝で皮膚が新しくなるように、ケヤキの樹皮も古くなった皮は剥がれ落ちて、新しい皮に変わります。
大きく迫力のあるケヤキは、春の芽吹きから夏の新緑、秋の紅葉、冬の木立まで四季を通じて楽しませてくれる美しい樹木です。
そんなたくましく美しいケヤキ材ですが、資源としてもとても優秀な木材です。硬く木目が通り、狂いが少ないのが特徴で建築材や家具材に多く使用されてきました。
私たちにとって身近で十分量があると思われるケヤキ材ですが、1本の樹木から上質な木材としてとれる部分が限られる為、希少性が高く高級木材として扱われています。
上の写真。カバくんに、ケヤキを使用していますが、色味は赤褐色で力強い木目がケヤキ材の特徴です。木材比重も重く、他の木材を持ったあと、ケヤキを持つとズシッと重さを感じます。余談ですが、蛍木工さんの人気子供椅子「イスっこ」をケヤキで作っていただいた事がありますが、重すぎて子供では持てない為、商品化を諦めた事があります。
とても頑丈で長持ちする木材なので、清水寺の舞台を支える柱にも使われています。大きなもので、長さ10m×太さ2mの柱が使われているそうです。今ですと天然記念物級のケヤキを切らないと手に入らないですね。昔はお家の柱や建具などにもケヤキ材が使われていたので、現代ではちょっと考えられないですね。。
凄く頑丈で、傷がつきにくい木材。オイルを塗ると重厚感が増し、個人的に大好きです。木のおもちゃに沢山使いたいのですが高額になる為、断念しています。ごっこつみきを全て「ケヤキ」で作って欲しい!というお客様がいらっしゃったら、ぜひ挑戦したいです◡̈興味ある方はお気軽にお申し付けください!ぜひぜひ◡̈
ありがたい事に、お付き合いのある木のおもちゃ作家さんの協力で比較的安価に製作していただいていますが、希少なケヤキ材なので先細りしていくのは目に見えています。ケヤキ材を使えている間に楽しんでいただければと思います。
ケヤキ材使用の木のおもちゃ
■ごっこつみき 動物園
■ごっこつみき 水族館
■ごっこつみき 森のどうぶつ
■ごっこつみき 12支
■ゆらゆらつみき クジラと海のなかま
2025年1月29日