今朝は清々しい空の岡山ですが、気温はと言うと30度にせまる勢いです。。温暖化を危惧しながら通勤しました。
先日「日本の木について」でご紹介しましたが、日本の森林の1/2は人工林です。資材確保の目的で戦後に植樹されたものが殆どだと思いますが、1950年から環境保護の観点で「全国植樹祭」なるものが開催されています。
毎年春に全国で開催されていますが、今年は岡山で開催されます。
全国植樹祭とは
全国植樹祭は、豊かな国土の基盤である森林・緑に対する国民的理解を深めるために、公益社団法人国土緑化推進機構と都道府県の共催により開催する国土緑化運動の中心的行事です。昭和25(1950)年に「第1回植樹行事並びに国土緑化大会(第21回大会からは「全国植樹祭」が正式名称)」として山梨県甲府市で開催されて以来、各都道府県において毎年春に開催されています。
※全国植樹祭HPから引用
全国植樹祭の内容としては、お祭り的なイベントではなく上記にありますが「国民的理解を深めるため」が大きな目的です。
全国植樹祭には天皇皇后両陛下がご臨席され、植樹行事「お手植え」「お手播き」を賜ります。
お手植え
植樹祭では開催県に馴染みがある木の苗を使用します。お手植えされた記念樹は、県土を育む豊かな森づくりのシンボルとして大切に管理・育成します。
今年の全国植樹祭in岡山で予定されている「お手植え」ですが、
天皇陛下お手植え樹種は、岡山県を代表する有用な樹木「ヒノキ(小花粉)・スギ(小花粉)・アカマツ」
皇后陛下お手植え樹種は、県にゆかりのある花や実の美しい樹木3種「クロガネモチ・アテツマンサク・キクザクラ」です。
お手播き
まず「お手播き」ですが「天皇陛下が稲の種籾を苗代に蒔く行事のこと」で皇居にて御自ら稲をまき、豊作を祈る皇室の年中行事の事です。植樹祭では開催県に馴染みがある樹種を使用します。お手播きされた種子から養成した苗木は、岡山県が管理・育成し、県内の公共施設等に「記念樹」として配付します。
天皇陛下お手播き樹種は、将来にわたり林業を支える樹木2種「ヒノキ(小花粉)・スギ(小花粉)」
皇后陛下お手播き樹種は、四季折々の景観を形成する花や紅葉の美しい樹木2種「ヤマザクラ・イロハモミジ」です。
個人的にはケヤキやナラ、クリなど銘木と呼ばれる木が植樹されて手ごろな木になればいいなぁ、なんて考えていましたが、そうですよね。「ヒノキ、スギ、マツは」建築材として欠かせない木材ですよね。
特にヒノキ材は抗菌作用があり、香り豊かなので「木のおもちゃ」に使われる事が多い木材です。実は岡山県のヒノキの生産量は全国トップクラスなんです。
ヒノキの香りってほんと落ち着きますよね◡̈
ただヒノキ材って香りが強ければ良いという訳ではなく、手に取るとフワッと香るくらいが個人的には好みです。しかも香りの強いヒノキ材は”ヤニ”が出やすいです。岡山ひのきは香りが絶妙で、ヤニが出にくいので当店でも積極的に使うようになりました。
ある木のおもちゃ作家さんが岡山県産ヒノキを使っていて、岡山のヒノキが全国区なこと、良質なヒノキであることを知りました。
全国植樹祭。
県によってはケヤキやナラ等がお手植えに使用されているようです。こういったイベントで日本の森林が守られているんだ、ということを改めて知りました。
今行なっている活動は数十年後の地球の為。
子供の為・孫の為になる事です。
こうした環境保護の活動が世界規模で広がればいいなぁ、と切実に思います。
岡山ヒノキを使用した木のおもちゃはコチラご紹介しております。
2024年5月24日